地域の皆様の健康をトータルサポートする医療法人社団北瀬循環器科内科 ページアイコン ブログ blog

2016.11.10 ドクターから一言 第15回「意外に多い夏の脳梗塞」

実は1年の中でも夏場は脳梗塞の起こりやすい時期です。
これには脱水が大きく関係していますが、その他に非常に大事なことは日ごろからの血圧のコントロールとタバコを吸わないことです。
高血圧の方は正常血圧の方に比べ数倍脳梗塞が多いと言われています。
また糖尿病、高脂血症の方もコントロール不良だと頸動脈や脳の比較的太い血管の動脈硬化が進み、時にその弱い部分が破れたりはがれたりして急性脳動脈閉塞をきたすことがあります。
また心房細動という不整脈や心臓弁膜症の方は心臓の中に血栓ができ易く、それが飛んで脳につまってしまうとやはり脳梗塞を起こします。
ですからこれらの方は日ごろからの血圧や血糖、コレステロールのコントロールはむろんのこと、禁煙、適正体重の維持、水分を1日1.5~2リットルを6~8回に分けて取る(ビールはダメですよ)、適度の運動などに心がけてください。
病気のない方も禁煙、太らないこと、水分を十分取ることは大変重要です。
また心房細動、弁膜症の方は専門医の治療が必要です。
危険因子のある方は動脈硬化ドックをお勧めします。