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2017.02.20 ドクターから一言 第20回「防ごう脳梗塞」

脳卒中は現在でも日本人の死因の第3位で脳内出血、くも膜下出血、脳梗塞に分けられます。
この内脳梗塞が全体の62%と大半を占めます。
さらに脳梗塞は細い血管が徐々につまってくるラクナ梗塞、脳動脈硬化のため血流が低下しておこるアテローム血栓性脳梗塞、心臓内の血栓が脳動脈につまっておこる心源性脳梗塞症に分けられます。
ラクナ梗塞は高血圧や糖尿病の方に多く、自覚症状があまりなくても進行すると痴呆になることがあります。
アテローム血栓症脳梗塞は脈硬化が元ですから、高血圧、高脂血栓、糖尿病、喫煙、肥満などに関係が深く、大発作の前に前兆(一時的なしびれ、脱力、マヒ、言語障害等)のあることがあります。
心源性脳梗塞症は心房細動という不整脈の方に多く発症します。
従ってこれらの危険因子+自覚症状のある方はぜひ治療が必要です。
また生活習慣の乱れている方はそれを見直し、禁煙、節酒、食生活の改善、運動習慣、適正体重の維持、そして心身の休養にも留意してください。
またこの時期42度以上の熱い入浴は血圧が急激に上下して脳梗塞、心筋梗塞の原因にもなり避けてください。
また脱衣所やトイレの暖房は大変有効です。
取り入れてみてください。