早期に発見、治療に心血
さて、高血圧や動脈硬化、がん、脳卒中、心臓病、糖尿病など、いわゆる「成人病」と呼ばれる病気は、その多くが生活習慣と深くかかわっています。
そんな「生活習慣病」と対決しているのが循環器科を専門とする北瀬院長。
「生活習慣病という概念は、私たち一人ひとりが生活習慣を改善することによって、病気の発症や進行が予防できるという認識を深め、生活習慣の改善を行動に移すべきだということを含んでいます。
病気の発症には、生活習慣だけではなく、環境要因や遺伝的要因など、複数の要因が複雑に関与しています。
しかし、その中でも最もかかわりが深いのが生活習慣なんです。
したがって、成人病の発症や進行を防ぐには、毎日の生活習慣を見直すことがたいへん重要になってくるのです。」とも。
致死的心疾患に力「サインを見逃さずに」
私たち人間は血圧とともに老いていくといわれますが、血圧を高いままにしておくと脳、心臓、腎臓などさまざまな部位に影響し多くの病気を引き起こしていきます。
「高血圧の台併症は、突然死と呼ばれるような病気が多く、年代的にはストレスを抱えやすい働き盛りのケースがよくあります。
特に直接死因に関係の深い”致死的心疾患”の”早期発見・治療”に力を注いでいます。
致死的心疾患とは、狭心症、心筋梗塞などの虚血性心疾患、重症不整脈、そして心臓の働きが低下する心不全などで、いずれも急死する可能性のある怖い疾患です。
しかし近年このような重症循環器疾患に関する治療は急速に進歩しており、早期に適切な治療を行えば十分コントロール可能な状況になってきました。
そのためには胸の痛み、圧迫感、動悸、呼吸困難や目まい、みぞおちから左肩、首、左上腕にかけての圧迫感、痛みのサインを見逃さず、早期発見することが大切です。