ドクターから一言

第14回「肝臓病の方は夏の生魚に注意」

夏場は食中毒の多いシーズンで注意が必要です。
食材はできるだけ十分加熱することが望ましいですが、お刺身はそうもいきませんね。
新鮮なうちに食べてください。
ただし夏場は生魚を食べてはいけない方がおられます。
それは肝硬変の方、大酒家、重い糖尿病の方です。
何故ならこの方たちだけに特別危険な菌が夏場魚に寄生しているからです。

これはビブリオヴルフィニカスといい、海水中に生きていますが、水温が20度以上になると急激に増殖して魚介類を汚染します。
先にあげた方々以外の方はたとえこの菌が体に入ってきても何ら危険はありません。
しかし肝硬変、大酒家、重い糖尿病の方の体内にこの菌が入ると非常に危険になることがあります。
症状は24時間以内の高熱、腹痛、下痢からさらに進行すると皮下出欠や水泡、皮下組織の広汎な破壊、そして死亡へとつながります。
治療の遅れは致命的となるわけです。

この菌が人体内に入るには、口から入るか、傷口より海水から入るかです。
この菌は熱に弱く、加熱すると死滅します。
従って夏場から秋にかけて(5月~10月)は生の魚介は食べない、傷があれば傷口を海水につけないことに注意してください。
また、もしうっかり生魚を食べたり傷があるのに海水浴に行った後に発熱した場合、念のためできるだけ早めに病院で受診してください。
時間の遅れが命取りになることもありますので、十分注意してください。

第13回「生活習慣病って止められるの?」

この言葉は日々の診療の際によく質問されるし、皆様も疑問に思われていることでしょう。
なかには一度薬を飲み出すと止められないから嫌だ、あるいは治療中の方でも医者に薬を半ば強制的に飲まされていると感じておられる方もいらっしゃると思います。

では生活習慣病治療の最終的な目的とは何でしょう。
血圧、血糖、血中脂質を下げて良好な値にすることが目的でしょうか。
私はそれはあくまで手段、目安であって、本当の目的は血管をできるだけしなやかに保ち、いつまでも動脈硬化のない若々しい血管で、亡くなる直前まで障害なく元気で過ごすことだと思っています。
自分自身はそうありたいと思いますし、皆様もそうあっていただきたいと思います。
つまりゴールはそれぞれの方の臨終の日であって、その日まで元気で障害のない体でいられたら大往生できたと言えるのではないでしょうか。
実際、現在の考え方では高血圧の治療はできるだけ早期から、できるだけ低い血圧を維持することが動脈硬化予防には大変重要だと考えられています。
これは無論糖尿病、高脂血症でも同様です。
脳梗塞、心筋梗塞あるいは腎不全に一度なると残念ながら100%元の体に戻るのは難しいです。
ですから生活習慣病治療は、より健康で最後まで自由な体を維持するためのメンテナンスなのだと発想を転換してみてはいかがでしょうか。
最後の日までお元気で。

第12回「足の痛みにご用心」

動脈硬化により足の血管が徐々に狭まりついには詰まってしまう閉塞性動脈硬化症という病気があり、糖尿病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病や喫煙に合併して起こってきます。

足の血管が詰まると足の冷え、しびれ、歩行時の痛みなどが出現し、症状が進むと安静時にも痛くなり、ついには潰瘍や壊死を来たすと切断しないといけない怖い病気です。
これは足の血管だけに動脈硬化が起こったのではなく、全身の動脈硬化の一つの表われといえます。
実際この病気の方は心筋梗塞、脳梗塞、腎不全を合併する事も多く、早期発見治療が必要です。
症状の中でも特に大事なのが間歇性跛行で歩くと足が痛むが休むと痛みが治まります。
この状態は既に病気の進行度上Ⅱ度に相当し、患者数の7~8割を占め、未治療の場合はこのⅡ度以上の方の5年生存率は60~70%で乳ガンや大腸ガンより予後不良と言われます。
自分ではなかなか気づきにくいこの病気も、脈波検査により簡単に診断できます。
治療は、まずは禁煙、運動療法や抗血小板剤内服療法を行ない、症状が進むとバイパス術やカテーテルによる血管拡張術を行います。
タバコを吸う方や生活習慣病の方で足の痛みや違和感のある方は軽く考えず、一度検査を受けてみることをお勧めします。

第11回「むくみ、静脈瘤、海外旅行前には足の血栓のチェックを」

プロサッカーの高原選手もなった『旅行者血栓症』という病気をご存じですか?
これは主として骨盤内や足の筋肉内(特に下腿)の静脈にできた血栓が、次第に上行しやがて肺に詰まる病気で、突然発症し重症になると呼吸困難やショック、ときには死に到る怖い病気で、先進国中唯一日本で増加傾向にあります。
血栓は血液のうっ滞で発生しますので、長時間同じ姿勢を続ける旅行や手術後の安静、麻痺などはもちろん、血液が固まり易くなる妊娠や経口避妊薬、また元々足の静脈瘤に血栓がある場合に筋肉内静脈に進出し、やがて肺に飛ぶこともあります。
これ以外でも足のむくみや皮膚着色などは静脈血栓の症状の一つです。
したがって、これらの方は一度静脈血栓の有無をエコーでチェックすることをお勧めします。
検査は簡便、短時間で特別な用意は不要です。
血栓があれば溶かす治療を行い、血液うっ滞だけなら弾力ストッキングをはけば血栓予防も可能で、安心して旅行を楽しんでいただけると思います。

第10回「メタボリック症候群って?」

動脈硬化の危険因子として以前より高血圧・糖尿病・高脂圧症・肥満は良く知られていましたが、今回その各々に明確な基準を設け、脳卒中や心筋梗塞を防ごうとの目的からメタボリック症候群という概念が生まれました。

この大きな特徴はウエストサイズが必須項目となったことで、男性は85cm、女性は90cm以上が診断基準となっています。
それに加え中性脂肪150以上、HDLコレステロール40以下、血圧130/85以上、空腹時血糖110以上のうちの2項目以上合併している方はメタボリック症候群と診断され、およそ国内では1000万人以上が該当すると推測され、特に働き盛りの男性のリスクが高いと考えられます。
この本質は内臓脂肪の蓄積で、上半身肥満の方が相当し、内臓脂肪の蓄積が脂質・糖代謝異常、血圧の上昇に密接に関係することを根拠としています。
個々の診断値は深刻ではなくても肥満に他の危険因子が合併すると心筋梗塞、脳卒中の発症率は増加します。

このことからまず何よりも肥満の改善が大事です。
この原因は食生活の欧米化と運動不足ですので過食過飲に注意し、定期的な運動を心がけてください。
幸い内臓脂肪は皮下脂肪に比べると燃焼しやすいと言われています。
健康的な体形を維持することにより心筋梗塞、脳卒中を予防しようではありませんか。

第9回「C型肝炎について」

年に3万人以上が肝臓癌で死亡していますが、その大多数はウイルス性で8割がC型です。
また、国内にはおよそ100万人のC型肝炎ウイルス保有者がいると推測されます。
C型ウイルスに感染すると3割の方は急性肝炎だけで治癒しますが、7割の方は慢性肝炎となり15年で40%が肝硬変に、30年で肝硬変の半数が肝がんになると言われています。
この速度は個人差が大きく、飲酒・感染時の年齢・ウイルスのⅠ、Ⅱ型の差や量の違いにより変ります。

C型肝炎は血液感染ですから1992年以前の輸血、非加熱血液製剤、長期の血液透析、刺青などで感染することがあり、食器の共用や入浴で感染することはなく、性交渉で感染することも稀です。
C型ウイルスの有無は抗体検査を行い、感染していれば肝障害の有無、ウイルス量や型を見極めた上で治療を行います。
治療には強力ミノファーゲンCやウルソなどの肝保護療法やウイルス自体を排除するインターフェロンがあります。
元来日本人のC型ウイルスはⅠ型が多くインターフェロンの効きは悪かったですが、新しいペグインターフェロンとリバビリンの併用により治療効果も上がっています。
日常生活では歯ブラシやカミソリは共用せず、禁酒、適度な運動で肥満を防ぎ、鉄分の多いものは控えてください。

第8回「女性の心臓病の特徴について」

心臓病はわが国の三大死因の一つですが、なかでも狭心症や心筋梗塞の虚血性心疾患は重要です。
最近、女性の虚血性心疾患に、男性とは違う特徴のあることが分かってきました。
虚血性心疾患は、心臓の冠動脈硬化をベースに発症しますが、動脈硬化にはコレステロールが深く関係し、コレステロールは女性ホルモンのエストロゲンに大きく影響されます。
女性は閉経するとエストロゲン分泌が減少し、それとともにコレステロールが上昇してきます。
実際若いころは男性の半分くらいであったコレステロールが50歳前後より急激に上昇し男性を超えてしまいます。
この結果、65歳の方の将来の死因1位は男性がガンであるのに対し、女性は心臓病が1位です。

女性の虚血性心疾患の特徴として
1、男性の発症より10年程遅く70歳代に発症する
2、高血圧・高脂血症の危険因子が多い
3、心筋梗塞より狭心症で発症することが多い
4、男性に比べ症状が多様で、胸痛以外に背部痛、喉や顎の痛み、消化不良や嘔気で発症することがある
5、受診が遅れがち
6、血管造影で狭窄が見つかりにくく、細い血管での徴少血管狭心症の関与が疑われる
7、予防対策が不十分
などがあげられます。

まず、女性は閉経後は虚血性心疾患の潜在的な危険が高まると考えていただき、既に生活習慣病のある方はその治療改善に努め、何か症状があるときは早めに専門医を受診することをおすすめします。

第7回「サラサラ血液生活のすすめ2」

サラサラ血液はあらゆる健康の基本です。
これは毎日の食生活、生活習慣病により作られます。
血液をサラサラに保つ食品として代表的なものにお茶、魚、海草、納豆、酢、キノコ、野菜、ネギ類があり、この頭文字を取ってオサカナスキヤネ食と提唱しています。
野菜類の中では黒豆、緑黄色野菜、梅肉エキスなどがお勧めです。
特に赤血球の膜がしなやかでない血液には黒酢や青背魚が、血小板がくっついたザラザラ血液には納豆が、ストレス、タバコで白血球が粘着したベタベタ血液には緑黄色野菜が良いと言われています。
また血液をドロドロにするものはこの他に活性酸素があります。活性酸素とは酸化力の非常に強い酸素で体内で作られますが、これが多いと体の酸化=サビが発生し、老化や動脈硬化、発ガン等様々な病気を発生します。
活性酸素はストレス、タバコ、紫外線で特に増加します。
この酸化を防ぐものに抗酸化的物質があり、βカロテン、ビタミン、C、Eなどが代表的です。
その他に最近話題のコエンザイムQ10、EPA、DHEA、イソフラボンなどのサプリメントも有効です。
この様にオサカナスキヤネ食に抗酸化ビタミンやサプリメントを上手に取り入れ、適度な運動で肥満を防ぎ、いつまでもサラサラ血液でいようではありませんか。

第6回「サラサラ血液生活のすすめ1」

最近メディアによくサラサラ血液の話題が出ます。
サラサラ血液だと全身のすみずみまで酸素や栄養を届けることができ、健康生活の基本です。
しかし現代人は生活習慣病やメタボリック症候群のため、ドロドロの人が増えています。
水を大量に飲むとサラサラ血液になりそうですが実はそうなりません。
サラサラ血液とは赤血球がしなやかに変形し、狭い所をすり抜け、白血球がベタつかず、血小板の固まりもない血液のことで、血液中の水分量ではなく血球自体の機能が正常な血液のことです。
従って一般的な血液検査が正常でも、偏った食生活、肥満、運動不足、多飲多食、ストレス、喫煙の人はドロドロ血液の可能性があります。
もちろん高脂血症、糖尿病の方はその度合いはより増します。
更にドロドロ血液は夜ふかしやファーストフードのため、中高校生にも増えています。
動脈硬化とは中等以上の動脈が硬くもろく狭くなる事ですが、原因がドロドロ血液と重なるものも多く、両方が合併すると脳、心筋梗塞の危険性が増します。
最近、血液サラサラ度の検査が普及し、簡単に測定できるようになりました。
これに動脈硬化検査を加えるとより総合的に血流状態を把握できます。
素因のある人は受けたほうがいいかも知れません。

第5回「心臓病を防ぐ工夫」

ここ数日めっきり冷えてきましたが、これからの季節カゼと共に増加するのが心臓発作です。
この予防について考えてみましょう。

1、活性酸素を減らす工夫を
活性酸素は非常に殺菌力が強い消毒薬で体内の異物や細菌の除去に使われ、使用後はすぐ中和される必要があります。
ちょうど超強力殺虫剤といったところですが、これが増えすぎたり中和剤が減ると血管をどんどん傷めてしまいます。
これを防ぐには活性酸素が増える事、即ち喫煙、ストレス、過度の運動や紫外線を避け、中和剤、すなわちベータカロチンやビタミンC、Eを多く摂ることです。
ベータカロチンは緑黄色野菜に多く含まれます。

2、高血圧を防ぐ
塩分1日7g以下とし、睡眠不足等に注意。

3、肥満を防いで、定期的に軽い運動を
アルコールは酒なら1合、ビールなら中ビン1本程度で、間食、甘いフルーツ、揚げ物は控え、食物繊維の多いものをよく噛んで食べましょう。
1日30分程度歩きましょう。
ただし連続して30分歩けない方は10分ずつ3回に分けてもかまいません。

4、良質の脂肪を
魚に多く含まれるエコサペンタエン酸は動脈硬化を防ぐ良質の脂肪です。
このため動物性たんぱく質として肉よりは魚を心がけましょう。

第4回「妊娠中のお薬の飲み方」

妊妊娠中病気になった場合、お薬を飲むのはずいぶん迷いますね。
普段常用しているお薬でも思わぬ副作用を表す事もあり、しかし母体が重い病気になればそれは胎児にとっても重大な影響をおよぼすからです。
そのため必要なお薬は、妊娠4~7週までの重要器官形成期や、胎児に明らかに悪影響がある場合を除いて、慎重に服用する事が必要となります。
重要器官形成期には以下のようなお薬には注意が必要です。
ホルモン剤・抗うつ剤・抗てんかん剤・向精神薬・催眠剤・抗癌剤・ワクチン類・利尿剤・降圧剤のACE阻害剤、アミノ配糖体やテトラサイクリン系抗生剤などのうち一部のもの。
また過量のビタミンADEK、ワーファリン、コルヒチン、リーマス、造影剤なども避ける事が望ましいです。
さらに重要器官形成期を過ぎても妊娠15週までは、前記のお薬の服用は慎重にする必要があります。
一方妊娠中~後期にかけては降圧剤のβ遮断薬が、妊娠後期~臨月にかけては非ステロイド系消炎鎮痛剤、サルファ剤の危険性が増します。
ただしここに示した群に含まれるお薬はすべて危険なわけではありません。
個々のお薬については医師、薬剤師の指示に従ってください。
また授乳期の服薬については多くの要因がからむため一概に論ずる事はできませんが、時には授乳の一時中止が必要な事もありますので医師の指示に従ってください。

第3回「不虜の死を避ける為には心臓ドックを」

近年、食事や生活環境の欧米化に伴い、わが国でも動脈硬化に基づく狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患の割合が増加しており、それらに基づく急性心不全が死因の第一位を占める様になってきた。
それに伴い虚血性心疾患の成因ならびに治療についても、急速な進歩を遂げており、早期に発見・治療をすれば日常生活に問題ないレベルまで、回復することも可能である。
そこで前回につづいて今回は「心臓ドック」について、北瀬院長に聞いてみる――。
「そうですね。まず動脈硬化を予防することが大事で、そのためには禁煙、節酒、減塩、緑黄色野菜類やビタミンC等を摂ること。
肉より魚を食し、規則的に適度な運動をする。
そして、太りすぎないことが重要です。
さて、中高年の方の過労死、突然死がよく報道されていますが、その多くは前述しておりますように、高血圧や動脈硬化に起因した、急性心不全、脳出血、大動脈瘤破裂などが原因といわれています。
特に急性心不全の大半は、狭心症、心筋梗塞によるもので、これらを適切に処置すれば、十分予防は可能です」。

この早期発見・予防のために、当院ではつぎのような心臓ドックを行っている。
以下の事に心あたりのある方は「一度循環器科の受診をお勧めします」として、

1、胸、背中、肩首、顎(あご)、歯、下腕、みぞおちに痛み、圧迫感、つまる様な感じがある方
2、動悸(どうき)、息切れ、呼吸困難、めまいやふらつき、失神、全身に倦怠感(けんたいかん)のある方
3、不整脈のある方。
4、高血圧、糖尿病、高脂血症、心臓肥大をお持ちの方。
5、肥満、ヘビースモーカー、過労気味、疲れやすい、深夜の深酒が多い、ストレスを感じやすい、激しい頭痛がする、食事が不規則、運動不足などのうち、自分で2つ以上自覚のある方。
6、全く症状はなくても心電図異常を、指摘された経験のある方。
7、この1年以上、運動を中断しているのに、いきなり運動を始めようと思っておられる方。

このようなことに心当たりのある方には、スクリーニング検査として通常つぎのような要領の検査を行います。
まず1日目は、必須条件として、検尿・心電図・心エコー・胸部レントゲン。
それから血液検査、これは3ヶ月以内のデータをお持ちいただいた場合、当院での検査は必要ありません。
さらに24時間心電図記録として、ホルター心電図、また、必要のある場合は、エルゴメーター負荷心電図を行い、その結果高度な検査や治療が必要な場合は、専門的設備の整った総合病院に紹介することがあります。

第2回「クスリの飲み合わせについて」

読者の皆様の中には種々の病気で何種類かのお薬を飲んでおられる方がいらっしゃると思いますが、飲み合わせによっては副作用が出ることがあります。
各々の薬については紙面の関係もあり詳しく書けませんが、以下のお薬は比較的飲み合わせの不都合なお薬が多く、併用薬に注意が必要です。
なかでも水虫のお薬のイトリゾール、アセナリン、リサモールなどの消化管運動改善薬、マクロライド系抗生剤、トリルダンとヒスマナールの抗アレルギー薬は重大な副作用を生じることがあります。

また経口血糖降下剤、スタチン系コレステロール降下剤、血栓予防薬のワーファリン、抗不整脈剤のうち、la群に分類されるもの、気管支拡張剤のテオフィリン、抗結核剤のソファンピシンなども割と相互作用のあるお薬です。
また最近話題のバイアグラも冠動脈拡張作用のあるお薬を併用した場合、急死する例が報告されており併用禁忌です。

ニューキノロン系抗菌剤は鎮痛解熱剤と併用すると痙攣が起こることがあり、市販の風邪薬を飲んでいる場合は必ず医師に教えてください。
また、血圧降下剤のカルシウム拮抗薬や抗不整脈剤などはグレープフルーツに含まれる物質により、お薬の血中濃度が上がりすぎてしまいます。
また、アルコールと睡眠剤との併用も危険です。
いずれにしても御自身のお薬を知ることと主治医と良く相談することが相互作用を防ぐには最も大事なことです。

第1回「生活習慣病と対決」

早期に発見、治療に心血
さて、高血圧や動脈硬化、がん、脳卒中、心臓病、糖尿病など、いわゆる「成人病」と呼ばれる病気は、その多くが生活習慣と深くかかわっています。
そんな「生活習慣病」と対決しているのが循環器科を専門とする北瀬院長。

「生活習慣病という概念は、私たち一人ひとりが生活習慣を改善することによって、病気の発症や進行が予防できるという認識を深め、生活習慣の改善を行動に移すべきだということを含んでいます。
病気の発症には、生活習慣だけではなく、環境要因や遺伝的要因など、複数の要因が複雑に関与しています。
しかし、その中でも最もかかわりが深いのが生活習慣なんです。
したがって、成人病の発症や進行を防ぐには、毎日の生活習慣を見直すことがたいへん重要になってくるのです。」とも。

致死的心疾患に力「サインを見逃さずに」
私たち人間は血圧とともに老いていくといわれますが、血圧を高いままにしておくと脳、心臓、腎臓などさまざまな部位に影響し多くの病気を引き起こしていきます。
「高血圧の台併症は、突然死と呼ばれるような病気が多く、年代的にはストレスを抱えやすい働き盛りのケースがよくあります。
特に直接死因に関係の深い”致死的心疾患”の”早期発見・治療”に力を注いでいます。
致死的心疾患とは、狭心症、心筋梗塞などの虚血性心疾患、重症不整脈、そして心臓の働きが低下する心不全などで、いずれも急死する可能性のある怖い疾患です。
しかし近年このような重症循環器疾患に関する治療は急速に進歩しており、早期に適切な治療を行えば十分コントロール可能な状況になってきました。
そのためには胸の痛み、圧迫感、動悸、呼吸困難や目まい、みぞおちから左肩、首、左上腕にかけての圧迫感、痛みのサインを見逃さず、早期発見することが大切です。

在宅医療専門サイト
TEL:078-708-3800