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2017.01.15 ドクターから一言 第19回「低温やけどにご用心」

冬場は暖房はかかせませんね。
しかし身近な暖房器具も、お年寄りや脳血管障害や糖尿病の方などは感覚が鈍っていることもあり、注意して使う必要があります。
体温以上の熱が皮膚の同じ場所を長時間あたためると低音やけどを起こすことがあります。
つまりストーブ、温風ヒーター、電気カーペット、電気こたつ、湯たんぽ、使い捨てカイロ、暖房便座などです。
低温やけどはゆっくり焼いていきますので、皮膚の表面は少し赤い程度であっても体の深い所まで広範囲に損傷していることがあります。
健常者でも泥酔や極度の疲労、睡眠薬を飲んだ時などは注意が必要です。
低温やけどは予防が第一です。
お年寄りはつい寒がりで1日中暖房の前に居ることもありますので、周囲の方は背中やお尻、かかとなど気が付きにくい所を時々チェックしてあげて暖房温度を調節してあげてください。
また使い捨てカイロ等は決して皮膚に直接貼らず、必ず着衣の上から貼ってください。
治療については、やけどが浅ければ軟膏治療で治ることもありますが、重症の場合は手術が必要なこともありますので、低温やけどが疑われるときは素人判断で手持ちの軟膏を塗るのではなく、必ず医療機関を受診するようにしてください。